蛍火オタクの日記

舞台、若手俳優さんについて

ホテルペルマネント滞在記〜Like A〜

2月3日推しである辻凌志朗くんの初主演公演、舞台Like Aが無事に初日を迎えました。とりあえず2/3途中からと2/4マチネ観てきたので感想。ネタバレあり。

あらすじ    海沿いの静かな街High-Tide<ハイタイド>に立つ一軒の高級ホテル『PERMANENT(ペルマネント)』

ここペルマネントを訪れたお客様には、最高級のサービスを保証しており、
それだけに宿泊料金は想像を越えるものとされている。
さらにはペルマネントの最上部分は雲がかかっているほど高く建物の全貌を知るものは少ないとされている。

1階ではドアマンのアッシャー、ベルボーイ、ポーターが華やかにお客様を出迎え、
執事の役割をこなすバトラーや、ウエイタートップのメートル・ドテールがホテルマンたちの動きに目を光らせている。

ペルマネントのブランド力を落とすことがないようにと、経営担当のFCが陽気に今日も歌っている頃、ホテルの裏側では残飯処理を仕事としているバスボーイが陰に隠れチップも貰えない自分の仕事に不満ばかり。
幼馴染である点検係のインスペクターや清掃係のキーパーと共にホテルや人生への文句を日々、叫んでいる。
同じく幼馴染であり優等生のバトラーは、そんな彼らの文句に耳を傾けながらも、彼らの主張を受け入れなかった。

そんな日常にも飽きてきた頃・・・事件が起きた。
ペルマネントのライバルでもある豪華客船型ホテルROXANE<ロクザン>が沈没したというのだ。

ハイタイドの海辺にはボロボロになった男が一人。
彼はROXANE<ロクザン>のバッチを付けたクルーの一人と見られ、記憶を失くしている様子。
ペルマネントには相応わしくない男を、ホテルに招くべきかそうではないか。
珍しい客の襲来にペルマネントの日常は揺れ動いていく。

 

舞台『Like A』公演直前!PR動画 - YouTube

 

この動画で歌っているのが劇中歌。もう聞いた時点でえ〜〜〜好き〜〜〜!って感じだった。凌志朗くんが演じるのは5つ星をも超えた最高級ホテル、ペルマネントの残飯処理(!!)のバスボーイことBB。主演って聞いた時点でスーツを期待してたらまさかの役だった。衣装はTシャツにスカジャンにスキニーパンツと凄くラフ。いやこれがびっくりするくらい似合う。グッズ取引とかチケット取引でお会いする方が揃って「辻くん足長過ぎてやばいですね」って言ってた。本編でも「顔小さくてスタイルもいい」って言われてるし。それな!!って言いそうだった。今まで彼が演じてきたのって割と真っ直ぐな信念を持っていた人物がほぼだったけど、今回は捻くれてるし暴力的だし舌打ちするし今すぐ中指立てても違和感ない。口が悪くて可愛いがすぎる。

きっかけの豪華客船型ホテルの沈没後、BBはFCの提案によりドアマンに昇進。チップを貰える役職につき喜んだのもつかの間、内藤大希くん演じるキャプテンRの登場がBBの日常の崩壊しつつあった日常にさらに激震を起こす。ハイタイドから出た事がない人物が多いホテルペルマネントに現れた外部からの謎のホテルマン。周りはキャプテンRに目を向けた。BBを除いて。あんなに文句を口にしていたのに、幼馴染達と共に働くいつも通りの日々が変わってしまった怒りをキャプテンRにぶつけていく。「1人は好きだけど、独りぼっちは嫌い」、周りに置いていかれる事が怖くてやるせなくてもがいているのがBB。

ごめん、なんかメンヘラ気質じゃない?私はこういうキャラ設定に惹かれやすい。

 

実は今回、伏線を張り巡らせておきながら何も解決せず幕が降りる。

これはきっと物語の序章だ。RTで見かけた「LikeAは辻凌志朗の成長譚だ」、私はこの言葉を信じている。カーテンコールでセンターに立ち、最後に袖で客先を見渡し深く頭を下げた彼の姿と彼だけに贈られるあの拍手を、私は一生忘れません。改めて初座長、おめでとう。ずっと信じてついてきてよかった。

 

公演は2/12までですが当日券におともだチケットシステムがあります。私がいる2/11マチソワ、12マチネ公演を見たい方DMでご連絡ください。チケットが1000円引きになり、私は凌志朗くんの非売品ブロマイドが頂けるので(今日当券列の人達ナンパして特典貰ったけどめっちゃ写りが良かったからまだまだ欲しい)。よろしくお願いします。

 

 

 

2/7追記  LikeA、謎が多過ぎて考察すればするほど怖くなって来たのでここにまとめたいと思う。ニコ生、対談記事、考察壁打ちアカウント、そして公演、あらゆるものを見ると今回の仕掛け人、三浦香氏とキャプテンR役の内藤大希さんは所謂共犯者な様な気がしてしまう。そもそも今作、キャスト達に与えられたのはホテルマンとしての役職であって明確な名前も過去も明かされていないし、三浦氏曰く嘘のあて書きさえさえ存在している。そんな中、キャプテンRは完結している人間関係に亀裂を入れる役割だ。内藤さん自体帝劇や色んな公演を演って来たからなのか、持っている空気感があの中でいい意味で馴染んでいない。彼に恐怖感を感じるファンが多いのはそのせいなのかも知れないが、余りにも異質な存在感。何も知らない、覚えていないのに本当は何かを知っている空気感、BBが彼の存在を嫌ったのはこの雰囲気が生理的に受け入れられなかったのではないか?もしかしたら辻くん自体、この謎の結末を知らない可能性がある。三浦香氏、伊勢直弘氏、そして内藤大希さん、この3人が創る謎にホテルペルマネントは沈んでいるのかもしれない。