蛍火オタクの日記

舞台、若手俳優さんについて

2017年観劇納め【URASUJI2017ちんもく】

 

役所のネタバレを若干含みます。

 

さだめて悔しき生き苦し
憂き世のならいに泣き声枯らし
涙、波濤の砕け散る
断崖絶壁、救いの神よ

届かぬ祈りの肩代わり
沈黙。一途。
曲げて思ひを、偽りくらますくれえなら
裏の筋道、地獄極楽十文字
黙ってあちきを頼りなせえな

 

下北沢 ザ スズナリにて公演中の推しの今年最後の舞台、URASUJI2017 ちんもくを観劇しました。演劇界の必殺仕事人とも言えるURASUJI、時代劇ミュージカル。楽しみで楽しみでポスターの画像を見せて髪を染めたらまさかの推しも同じ色に染めていたので面会するなり共演者からのツッコミがすごかった。私もびっくりだよ。ビジュアルも公開されていないまま初日を迎え、役名もスタッフの載せた台本で知ったけど推し、また異国人の役だった。そりゃ髪もオレンジ色になるわ!!

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襟足が凄く可愛かった。推しが演じたのは自分に教えを説いたとある人物を探して命懸けでキリスト教弾圧に力を入れている真っ只中の長崎にやって来た宣教師、プロスト。シスター服似合いすぎて頭が痛い。結構体重落ちたみたいですね。終わったらご飯沢山食べて欲しい。

先述の通り、舞台は異教徒の取り締まり真っ只中なので教科書で見た様な踏み絵や隠れキリシタンなんかも出てくるけどそんな中でも最近の時事ネタが散りばめられていたり歌ったり踊ったりR18な下ネタがあったり…濃縮ってまさにこの事だと思いました。まあ割と重い話。踏み絵ができなかった隠れキリシタンがどうなるのかは想像通りかと思いますが、生々しくてエグかった。しかも推しは神にお仕えしている身、反撃の殺傷なんて出来ないからただ神に祈る事しかできない。祈る神は、沈黙を貫く。

後半、プロストに突きつけられる選択肢は余りにも悲しいものです。神に祈るだけでは目の前の命はどんどんと失われ、死にゆくキリシタンの絶叫と悲痛な神への訴えがあのスズナリに響く…もう心が痛かった…。このシーン、夜公演はほぼ真横で観れるように自由席を取ったけれど祈る手に力が込められてだんだんと血流の流れを止まっている姿を見ていると、泣き虫ヲタクなので普通に号泣してしまうよ。

 大どんでん返しがあるので詳しくは書かない、ただ、やめてくれと言わんばかりに首を振り音に肩を震わせて、目から希望が消え去っていく過程を表現したほんの数分だけでもチケットの元は取れた。この舞台、5000円でいいのか?!キャストの豪華さ的に数万円してもおかしくないのでは…。

そして物販パンフレット付属のDVDも見たのですが(40分以上収録されて2000円、破格)推しをオファーしただけでなく、コミュ障な彼の為にキャスティングにまで気を配ってくださったことに感謝しかありません。推しも今回難しい役を頂いたから考えることが多かったみたいだし。推しが毎日楽しそうにしていて私も幸せです。

 

他にも魅力的な役者さんが多くて、岩崎(旧漢字)大さんの色気にクラクラしたり、和服を着崩した衣装がとても可愛くてガン見してしまった。杏子さんのお着物とてもツボだったし、途中予期せぬところで纏めていた髪が解けてしまったけれどそれすらも綺麗でBARBEE BOYSファンの母親が今回の推しと杏子さんの共演を伝えた時に見せてくれたライブの映像と重なった。体調も戻られて何よりです。新垣里沙ちゃんも最高に可愛くてお顔も小さくて、生まれ変わったら新垣里沙ちゃんの顔面になりたいです。

どの役者さんも必ず見せ場があるって最高の演劇だなって思いました。某校贔屓と散々叩かれたテニ◯運営見てる〜〜?!?!

 

公演が終われば推しはいつも通りぽわぽわだったので可愛かったです。

それでも観るたびに「この人の演技はどこまで幅が広がっていくんだろう」と思わせてくれる彼を私は来年も追いかけ続けます。2017年観劇納め、お疲れ様でした。

 

 

URASUJI2017 ちんもくは12/28までが本公演、12/29にライブがあるので是非。

www.urasuji.info

 

因みにスズナリのベンチシート、思ったよりも座布団ふかふかなので腰は生きました。

国立の小劇場の方が痛くなるかなあ。